入れ歯をすると顔が歪んでしまうって本当？

入れ歯治療を行なっている南浦和の歯医者さん、くろさき歯科です。
今回は、「入れ歯をすると顔が歪んでしまうって本当？」という質問について詳しくお答えしていきたいと思います。

入れ歯をすると顔が歪む、という話を耳にした事があるかもしれませんが、そうではありません。正しく入れ歯を使用する事で、むしろ歯を失った事で生じた顔の歪みを整える事ができます。
今回は、「顔の歪みはどうして起きるのか」について解説した後、「顔が歪んでしまう不適切な入れ歯の使用方法」「顔の歪みを整える正しい入れ歯の使用方法」について解説します

顔の歪みはどうして起きるのか

顔は、噛む筋肉や表情を作る筋肉など、20種類以上の筋肉でできています。
例えば、左右どちらかばかりで噛む癖がついていると、どちらか一方の筋肉が衰え、顔が歪んできてしまいます。噛み合わせが悪い場合も同様の理由で顔の歪みが起こりやすくなります。
入れ歯の場合では、合わない入れ歯を使っている場合や、入れ歯を装着していない場合など、噛み合わせがアンバランスな状態を続けていると、顔の歪みが起きます。
歪んでしまった筋肉を元に戻すのは難しいです。歪みは、どんどんひどくなる場合も多いので、歪みが起きる前に、対処をする事が大切です。

顔が歪んでしまう不適切な入れ歯の使用方法とは

本来、入れ歯を使う事で、しっかりと噛めるようになると、顔の歪みが整えられてくるものです。
しかし、合わない入れ歯を無理矢理使っている場合や、作った入れ歯を使わずに、歯が抜けたままの状態になっていると、噛み合わせが歪み、顔にも歪みを生じてしまう事があります。

合わない入れ歯を無理矢理使っている

入れ歯を製作した時点では噛み合わせが合っていても、毎日使っているうちに、噛み合わせは徐々に変化します。そのままにしておくと、だんだん入れ歯が合わなくなってきます。
合わない入れ歯を無理矢理使っていると、噛み合わせの歪みは大きくなり、顔に歪みを生じてくる可能性があります。
入れ歯は作ったらそれで終わりではありません。自分の歯と同様、定期的に検診を受けて、入れ歯の状態・残っている歯の状態をチェックしてもらう事が大切です。
入れ歯安定剤などを使い、誤魔化しながら使っている人は、注意しましょう。

入れ歯を使わずに歯が無い状態のままになっている

入れ歯を作ったものの、入れ歯を使わずに、歯が無い状態のままになっていると、噛み合わせの歪みなどにより、使用する顔の筋肉に偏りが生じ、顔に歪みが生じます。
歯が無い状態のままだと、その部分の筋肉は使われる事がないので、徐々に衰えていきます。
入れ歯は、自分の歯とは違うので、最初は装着時の異物感が大きく、痛みが出る場合もあります。煩わしさから、入れ歯を使うのを止めてしまう場合があるようですが、歯が無い状態にならないよう、入れ歯は必ず装着しましょう。

顔の歪みを整える正しい入れ歯の使用方法とは

本来、入れ歯は正しく使う事で、歯を失った事によって生じた顔の歪みを整える事ができるものです。正しい入れ歯の使用方法・使用において注意するべき点について解説します。

入れ歯は毎日正しく装着する

入れ歯は基本的に毎日装着するものです。寝ている時や清掃時以外は基本的に装着するようにしましょう。装着するのが辛いほど痛みがある時は、無理に装着する必要はありませんが、不具合が改善するように、早めに受診をするようにしましょう。

入れ歯を使った食事の仕方を習得する

入れ歯になると、天然の歯のように噛む事が難しくなります、入れ歯になってしまった場合には、入れ歯特有の噛み方を習得するように努めましょう。
入れ歯は、小さな部分入れ歯から総入れ歯まで、様々なタイプがあります。総入れ歯になってしまった場合や、入れ歯の範囲が大きいほど、入れ歯を使いこなすのは大変です。
入れ歯の場合の食事の仕方のポイントをいくつか紹介します。
・前歯で噛み切り、奥歯で潰す
・左右両側、同時に噛む
・一度にたくさん口に入れない
・噛みやすい一口サイズのものや、柔らかいも食べ物を選ぶ

入れ歯の不具合は早めに直す

入れ歯が合わないなどの不具合がある場合には、そのまま放置せず、早めに受診するようにしましょう。市販の入れ歯安定剤などを使うと、一時的によくなる事もありますが、ごまかして使い続けるのはよくありません。
また、入れ歯も自分の歯と同じように、定期的に検診を受け、不具合をチェックしてもらう習慣をつける事が大切です。