入れ歯の基礎知識

歯科診療には、2種類ある

歯科治療には、「保険診療」と「自由診療」があるのはご存知ですか?

「保険治療」は、どこの歯医者さんでも受けられる一定品質の治療です。ただ、治療手順や使用できる材料などにルールがあり、場合によっては治療に時間がかかってしまうことがあります。とはいえ、治療費の支払いが3割で済み、残りは国が支払ってくれます。

これに対して、「自由診療」では、最新の材料や治療技術を制限なしで使用できます。保険診療と比較して、若干治療費が高額になってしまう反面、見た目が美しいノンメタル製の被せ物などが使用できるのも、自由診療ならではです。

同じように、入れ歯にも、保険診療で作る入れ歯と、自由診療で作る入れ歯の2種類があります。

自由診療:52、保険診療:23

52と23。これ、何の数だと思いますか?

正解は、自由診療の入れ歯と保険診療の入れ歯の、製作工程の数。自由診療は52もの工程があるのに対し、保険診療では23しかありません。その差、2倍以上。国の制度を利用した保険治療では、最低限の製作工程しか踏むことしかできないでのです。

自由診療の治療では、より高い精度、よりよい装着感を求められるために、多くの手間をかけて製作されています。また、それぞれの過程で使用される材料や道具も精度の高いものが使用されています。

そのため、保険診療で作った入れ歯と比較して、違和感なく装着でき、安定性も高いのが特徴です。審美的(みための美しさ)に優れている点も忘れてはなりません。

ただ、治療期間が長くなる、といったデメリットや、ものによっては高額な費用がかかってしまうこともあります。

2つの入れ歯の構造的な違い

自由診療の入れ歯

人工歯
(天然の歯の代わりになるもの)
患者さまそれぞれに最も合うように、様々な色、形が用意されています。
歯肉部
(歯茎の代わりになる部分)
汚れがつきにくく、高い装着感もあります。ご要望にあわせた形態を作ることも可能です。
義歯床
(金属床/口の中の粘膜に密着している部分)
金属を使用すると、高い装着感があります。
維持装置
(入れ歯を残っている歯に固定する装置)
残っている歯に必要以上の負担をかけず、歯を長持ちさせることができます。種類によっては、外から留め金が全く見えないので、入れ歯をしていることが分かりにくい形状のものもあります。

保険適用の入れ歯

人工歯
種類が限られているため、場合によっては残っている歯の色、形のバランスが悪くなることがあります。
歯肉部
汚れが付きにくく、装着感がよい形態になっています。とはいえ、バリエーションに制限があります。
義歯床(樹脂)
金属と違い割れやすいので、かなり厚いものを使用しています。また、熱を伝えにくい材質なので、食べ物の温度、味覚が感じにくくなります。
維持装置(留め金)
残っている歯を取り囲むようにして入れ歯を固定します。歯の状態によっては、笑ったときに見えたり、多少口の中で違和感があります。

当院では、自由診療での入れ歯を提供しております。

確かに、費用は安いのにこしたことはありません。しかし、高い費用にはそれなりの根拠があるのも事実です。費用を節約することだけにこだわると、すぐにあわなくなり、結果的に作り変えの必要も出てきます(実際、歯医者さんを”ハシゴ”して入れ歯をいくつも作っている方はいませんか)。

いい入れ歯はメンテナンスさえ行っていれば、一生使うことができます。一度、自費で完成度の高い入れ歯を作ってみませんか?