入れ歯の修理に対する注意点

入れ歯に起こりやすいトラブルとは?

入れ歯を長く使用していると、人工歯が外れる、入れ歯に亀裂が入る、入れ歯が割れる、部分入れ歯の金具(クラスプ)が折れるなどのトラブルが起こることがあります。

こうしたトラブルが起きた場合には、無理に使い続けたり、ご自身で修理したりせず、できるだけ早めに入れ歯を作製した歯科医院へ相談することをおすすめします。

入れ歯が壊れる原因は一つではありません。長期間の使用による材料の劣化だけでなく、噛み合わせの変化、歯ぐきや顎の状態の変化、残っている歯の状態などが関係していることもあります。

そのため、壊れた部分だけを見るのではなく、「なぜ入れ歯が壊れたのか」を確認することが大切です。

人工歯が外れた場合

入れ歯についている人工歯が外れてしまうことがあります。

外れた人工歯が残っている場合には、捨てずに保管し、入れ歯と一緒に歯科医院へ持参してください。

状態によっては修理できる場合がありますが、人工歯が外れた原因や入れ歯全体の状態によって対応は異なります。

ご自身の判断で接着剤などを使用せず、そのままの状態で歯科医院に相談しましょう。

入れ歯に亀裂が入った・割れた場合

小さな亀裂であっても、そのまま使用を続けることで亀裂が広がり、入れ歯が大きく破損する可能性があります。

また、入れ歯が割れた場合も、破損した部分を接着すればそれで問題が解決するとは限りません。

入れ歯が現在のお口に合っていなかったり、噛む力が特定の場所に集中していたりすることが、破損に関係している場合もあります。

そのため、亀裂や破損が見つかった場合には、入れ歯そのものだけでなく、お口の状態や噛み合わせなども確認してもらうことが大切です。

部分入れ歯の金具が折れた場合

部分入れ歯には、残っている歯に入れ歯を固定するための金属製の金具(クラスプ)が使用されていることがあります。

長期間使用していると、金具が変形したり、折れたりすることがあります。

金具は入れ歯を安定させるだけではなく、残っている歯にどのように力をかけるかという入れ歯全体の設計に関係する重要な部分です。

そのため、金具だけを単純に交換すればよいとは限りません。残っている歯の状態や入れ歯全体の設計を確認したうえで、修理が可能なのか、別の対応が必要なのかを判断します。

入れ歯が壊れたときに自分で修理してはいけません

入れ歯が割れたり人工歯が外れたりすると、「瞬間接着剤で付ければ使えるのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ご自身で入れ歯を接着したり、削ったりすることはおすすめできません。

見た目には元の位置に戻ったように見えても、わずかなずれによって噛み合わせや入れ歯の適合が変わる可能性があります。また、接着剤が付着することで、その後の歯科医院での修理が難しくなることもあります。

破損した部品がある場合には捨てずに保管し、入れ歯と一緒に歯科医院へ持参してください。

入れ歯が壊れたら、まず作製した歯科医院へ

入れ歯は、患者様のお口の状態、残っている歯、歯ぐきや顎の形、噛み合わせなどを考慮して設計・作製されています。

そのため、入れ歯が壊れたり不具合が生じたりした場合には、原則として、その入れ歯を作製した歯科医院へ相談することをおすすめします。

作製した歯科医院であれば、入れ歯を作ったときのお口の状態や設計、これまでの治療経過などを把握しているためです。

くろさき歯科での入れ歯修理について

くろさき歯科では、当院で作製した入れ歯については、状態を確認したうえで修理・調整のご相談を承っています。

一方、他の歯科医院で作製された入れ歯については、作製時のお口の状態や設計の意図、これまでの治療経過などを十分に把握することが難しいため、修理はお受けしておりません。

他院で作製された入れ歯が壊れた場合には、まずはその入れ歯を作製した歯科医院へご相談ください。

なお、「修理ではなく、新しい入れ歯を検討している」「現在の入れ歯が合わず、今後どうすればよいか相談したい」という場合には、現在のお口の状態を確認したうえで、新しい入れ歯を含めた治療方法についてご相談いただけます。