入れ歯が壊れたらどうしたらいいの?
入れ歯はデリケートなものですので、衝撃で壊れてしまうことがあります。
多いのは、入れ歯を掃除しようとして取り落としてしまうケースです。
やはりぬるぬるしていて掴みにくいものなので、どうしても手が滑りやすいのですね。
洗面台は固いので、落としてぶつけてしまうと衝撃で入れ歯が割れてしまったり、欠けてしまったりすることが多いのです。
防止するには水を張った洗面器を下に置いておくなどすると良いのですが、旅行先や出張先などでつい壊してしまったという人も少なくないようですね。
仕事で疲れて帰って来た時や、アルコールを楽しんだ時など、ちょっとお手入れがぞんざいになってしまいそうな時には注意が必要です。
さて、理由はともあれ、入れ歯が壊れた!という時の修理についてですが、もしあなたが壊してしまったのが作ってから間もない入れ歯であるなら、作った歯科医院へ行って単純に修理することになるとは思います。
でもその入れ歯が長年使って来たものである場合は、もしかしたら単なる修理では適さないかもしれません。
もし入れ歯を落として割ってしまったというような場合、歯茎にあたるピンク色の部分が割れたり欠けたりしたのであれば、特に材質の劣化や乾燥なども気になります。
それ以前に、その入れ歯は本当にあなたにピッタリフィットしていましたか?という点が気になる部分です。
例えばかなり昔に作った入れ歯の場合、素材があまり良いものではなく、快適な生活には今ひとつ適していないものの場合があります。
縁の無い方はあまりご存知ではないとは思いますが、入れ歯の改良は本当に著しく、どんどん新しい改良が加えられて来ています。
昔の入れ歯よりも今の入れ歯のほうが明らかに良いもので作ることが出来ることは間違いありません。
そして、もし保険診療ではなく自由診療に該当しても良いと思われるなら、根本的に入れ歯そのものを見直すことで、まったく違う生活が待っているかもしれないのです。
それを思うと、やはり単純に壊れた箇所だけ修理するという話ではないのかな、と思わざるを得ません。
少なくとも、当院に来られた方は、口の中だけでなく背骨や足の裏、目や鼻のラインなど全身をくまなくチェックさせていただきます。
その上で、その人に本当に必要な入れ歯がどんなものかを導き出さなければ、入れ歯に手を入れることは出来ないと思っているからです。
ちょっとびっくりされるかもしれませんが、きっと納得していただけるはずです。