前歯の部分入れ歯は目立つ?自然に見せる素材選びと費用相場を徹底解説

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前歯を失ったときに気になる「見た目」の問題

前歯を失うと、多くの方がまず不安に思うのが「部分入れ歯は目立つのでは?」という点です。
前歯は顔の印象を大きく左右する部分であり、会話・食事・笑顔など、日常のあらゆる場面で視線が向けられます。

「金属のバネが見えてしまうのでは?」「入れ歯だと気づかれてしまうのでは?」という心配から治療を躊躇する方も多くいます。
しかし、近年は素材や構造の選択肢が大幅に増え、自然で気づかれにくい前歯の部分入れ歯を作ることが可能になっています。

前歯の部分入れ歯は本当に目立つのか

保険の部分入れ歯は金属のバネが見えやすい

保険診療の部分入れ歯は、歯茎のピンク色の床、人工歯、そして金属製の留め具(クラスプ)で構成されています。
この金属のバネが前歯付近ではとくに目立ちやすく、会話時や笑ったときに見えてしまうことがあります。

費用面でのメリットは大きいものの、審美性に課題があるのは事実です。

自費診療の入れ歯は自然で目立ちにくい

一方、自費の入れ歯では金属を使わないノンクラスプデンチャーなど、審美性に特化した選択肢があります。
歯茎に近い色の樹脂でできているため、口を開けても違和感が少なく、自然な見た目を実現できます。

保険の入れ歯と自費の入れ歯の見た目の違い

保険の部分入れ歯

  • プラスチック+金属のバネ構造
  • 目立ちやすい
  • 費用は安く3,000〜16,000円程度(3割負担)
  • 修理しやすい反面、耐久性や審美性に限界あり

自費診療の部分入れ歯

  • 金属バネなし(ノンクラスプデンチャーなど)
  • 歯茎に溶け込む自然な色
  • 他人から気づかれにくい見た目
  • 費用は10〜60万円台と幅広い
  • 耐久性・快適性・審美性が高い

前歯の部分入れ歯を選ぶ際の3つの重要ポイント

前歯は機能だけでなく見た目にも大きく影響するため、以下の3つを重視することが大切です。

気づかれにくい自然な見た目であること

ノンクラスプデンチャーのように歯茎に近い色の樹脂を使ったタイプは、バネが見えず自然です。
他人に気づかれにくく、日常生活での不安が軽減されます。

発音しやすい構造であること

前歯の位置は発音に大きく関わります。
発音しやすい入れ歯は舌の動きを妨げず、「サ行」「タ行」などが自然に発音できます。

食事中の使いやすさ

前歯は食べ物を噛み切る役割があるため、噛みやすさも重要です。
入れ歯がフィットしていないと違和感や外れやすさを感じるため、設計段階での調整が必要です。

前歯の部分入れ歯の種類と特徴

ノンクラスプデンチャー

  • 金属バネなしで目立たない
  • 歯茎に馴染む樹脂素材
  • アレルギーの心配が少ない
  • 審美性に優れ、10〜30万円程度
  • ただし強い負荷で変形しやすい

金属床義歯

  • 床部分が金属のため薄くて丈夫
  • 食べ物の温度が伝わりやすい
  • 違和感が少ない
  • 30〜60万円程度
  • 強度が高く長期間使いやすい

シリコン入れ歯(コンフォートデンチャー)

  • 歯ぐきに触れる部分が柔らかい素材
  • 痛みを軽減しズレにくい
  • 噛む力を補える
  • 11〜60万円程度と幅が広い
  • 歯ぐきが弱い方、痛みが出やすい方に向く

前歯の部分入れ歯の費用相場

保険適用

  • 部分入れ歯:3割負担で4,000〜16,000円
  • 材料や構造に制限がある
  • 審美性に課題が残る

自費診療

  • ノンクラスプ:10〜30万円
  • 金属床義歯:30〜60万円
  • シリコン義歯:11〜60万円
  • 自然な見た目、噛み心地、耐久性を重視する人向け

費用は入れる歯の本数、使う素材、医院の方針で変動します。

くろさき歯科の入れ歯治療の特徴

50種類以上から選べるオーダーメイド設計

多様な素材や構造から、一人ひとりに合った入れ歯をご提案します。

治療用入れ歯で噛み合わせを整える「2段階方式」

最初に治療用入れ歯で噛み合わせと筋肉のバランスを整え、本入れ歯を仕上げます。
フィット感が高く、「痛くない・外れない・よく噛める」入れ歯が完成します。

技工士との密な連携

精密な噛み合わせと自然な見た目のため、熟練技工士と協力して製作しています。

院内で治療が完結

抜歯・歯周病治療・噛み合わせ調整などを院内で行い、スムーズに治療が進みます。

まとめ:前歯の部分入れ歯は自然に見せることができます

前歯の部分入れ歯は、素材や設計を工夫することで 「目立つ」問題を大幅に改善できます。

  • 保険の入れ歯は費用を抑えられる一方、金属バネが見えやすい
  • 自費診療では金属を使わず、自然な見た目と快適性を両立できる
  • 発音・噛み心地・耐久性も考慮し、自分に合った入れ歯を選ぶことが大切

くろさき歯科では、一人ひとりに合わせた設計で「見た目の自然さ・噛みやすさ・快適さ」を重視した入れ歯をご提供しています。

前歯を失って自信をなくした方へ、
自然な笑顔を取り戻すための最適な入れ歯をご提案します。

院長・監修医師

黒崎 俊一(kurosaki syunichi)

歯学博士/日本補綴歯科学会「専門医」

経歴・資格

  • 1987年(昭和62年) 日本大学歯学部 卒業

  • 1992年(平成4年) 日本大学大学院 歯学部 補綴専攻 修了・歯学博士取得

  • 1996年(平成8年) くろさき歯科 開院(当院開業)

  • 日本補綴歯科学会認定「専門医」/日本歯科審美学会会員/日本矯正歯科学会会員

  • 日本大学歯学部 兼任講師として教育にも従事