「噛みにくい」「喋りづらい」は危険信号!入れ歯を検討する3つの目安

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「噛みにくい」「喋りづらい」と感じたら、すぐに相談を

食事中に以前より噛みにくくなったり、発音がはっきりしにくくなったりすることはありませんか。こうした変化は、単なる加齢ではなく、歯を失ったことによる“お口の機能低下”のサインである可能性があります。

歯を失ったまま放置すると残った歯に大きな負担がかかり、歯周病やむし歯が進行してさらに歯を失う悪循環に陥ります。また、噛み合わせの乱れは全身のバランスにも影響し、頭痛・肩こり・姿勢の乱れを引き起こすこともあります。

これまで多くの入れ歯治療に携わる中で、こうした初期サインを放置した結果、入れ歯が必要な状態まで進行してしまうケースを数多く見てきました。「噛みにくい」「喋りづらい」は、早めに対処すべき重要なシグナルです。

目安① 食事中に「噛みにくさ」を感じる

食事は日々の楽しみのひとつですが、歯を失うとこの楽しさが大きく損なわれます。特に奥歯は食べ物を噛み砕くために重要で、ここが欠けると食事のしづらさを実感しやすくなります。

硬いものが噛みにくくなった

せんべい・ナッツ・りんごなど、以前は問題なく噛めていた食品が食べづらくなった場合、奥歯の機能が低下している可能性があります。奥歯を失ったままにすると残った歯に噛む力が集中し、歯槽骨が痩せて歯がぐらつき、最終的には抜けてしまうことがあります。

片側だけで噛む癖がついている

片側の歯を失うと反対側だけで噛む癖がつき、その部分の歯に大きな負担がかかります。これにより歯周病やむし歯のリスクが高まり、顎の筋肉のバランスが崩れて顔の歪み・肩こり・頭痛の原因になることもあります。

食事に時間がかかるようになった

噛む力が弱くなると、飲み込みづらさや食事のストレスにつながります。「以前より食べるのに時間がかかる」と感じる場合も機能低下のサインです。

目安② 会話で「喋りづらさ」を感じる

歯を失うと発音にも影響が出ます。特に前歯は発音に関わる重要な役割を持っており、欠けると発音が不明瞭になることがあります。

「サ行」「タ行」が言いにくい

これらの音は舌が前歯の裏側に触れて発音されます。前歯を失うと舌のポジションが安定せず、音がこもったり曖昧になったりします。入れ歯を装着した際も舌の動くスペースが変わるため、適切な調整を行わないと発音しづらさが出ることがあります。

人と話すのが億劫になる

発音がうまくできないと、自信をなくし、会話そのものを避けてしまうことがあります。社交的だった方でも、笑顔が減ったり、人前でのコミュニケーションを避けたりするようになることもあります。

入れ歯が合わず、さらに喋りづらい

すでに入れ歯を使用している方が「喋りにくい」と感じる場合は、入れ歯の形態や噛み合わせが合っていない可能性があります。すき間があると空気が漏れて発音に支障が出ることもあります。

目安③ 見た目や笑顔に自信が持てない

入れ歯を検討するタイミングの中で、“見た目の変化”は非常にわかりやすいサインです。

歯がないことが気になって笑えない

前歯を失うと、笑ったときに歯のない部分が目立ちます。そのため人前で笑うことを避け、表情が硬くなることもあります。入れ歯は自然な見た目を再現し、笑顔を取り戻すために大きな力を発揮します。

顔の輪郭が変わったと感じる

奥歯を失うと、噛む際に働く咬筋が十分に使われず、筋肉の衰えが起こります。その結果、頬のたるみや輪郭の変化が生じることがあります。また、噛み合わせの崩れが顔の歪みを引き起こすこともあります。

入れ歯が目立つのが嫌

保険の入れ歯では金属バネが見えることがありますが、現在は金属を使わないノンクラスプデンチャーなど、自然な見た目を実現する選択肢も増えています。

入れ歯を検討すべき「その他のサイン」

症状は噛む・話す・見た目だけではありません。体の不調として現れる場合もあります。

肩こりや頭痛が増えた

噛み合わせの乱れは筋肉のバランスに影響し、肩こり・頭痛などを引き起こすことがあります。入れ歯で噛み合わせが整うことで改善するケースもあります。

歯がない期間が長い

歯を失ったまま放置すると、周囲の歯が移動し噛み合わせが崩れます。また、時間が経つほど骨が痩せて入れ歯の調整が難しくなります。

他の歯も悪くなってきた

歯がない部分を補わないままにすると残った歯に負担がかかり、同時に複数の歯が悪くなりやすくなります。早めに適切な治療を行うことが大切です。

くろさき歯科の入れ歯治療の特徴

50種類以上の入れ歯から最適な設計を提案

金属床義歯・ノンクラスプデンチャー・シリコン義歯・ミラクルデンチャーなど、多彩な入れ歯パターンから、お口に合うものを選びます。

治療用入れ歯で噛み合わせを整える二段階方式

本入れ歯の前に治療用入れ歯で噛み合わせと筋肉のバランスを整えます。フィット感と安定性が高まるため、「入れ歯安定剤がいらない入れ歯」を目指せます。

修理・再調整が可能な安心サポート

入れ歯の破損や違和感にも対応し、修理中の代替義歯も提供できる体制が整っています。

全身の健康を考えたトータルサポート

管理栄養士・心理士・整体師が連携し、生活習慣・姿勢・心理面まで含めてサポートします。

まとめ:「噛みにくい」「喋りづらい」は放置しないで

これらの症状は入れ歯を検討すべき大切なサインです。放置すると残った歯や全身の健康にも悪影響が及びます。早めに対処することで、お口の機能を取り戻し、食事・会話・笑顔をより快適に楽しむことができます。

あなたに合った入れ歯は、生活の質を大きく改善します。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

院長・監修医師

黒崎 俊一(kurosaki syunichi)

歯学博士/日本補綴歯科学会「専門医」

経歴・資格

  • 1987年(昭和62年) 日本大学歯学部 卒業

  • 1992年(平成4年) 日本大学大学院 歯学部 補綴専攻 修了・歯学博士取得

  • 1996年(平成8年) くろさき歯科 開院(当院開業)

  • 日本補綴歯科学会認定「専門医」/日本歯科審美学会会員/日本矯正歯科学会会員

  • 日本大学歯学部 兼任講師として教育にも従事