入れ歯歯科にできること
入れ歯を作る際は、是非入れ歯に詳しい歯科を探して、自分に最適な入れ歯作りが出来るようにしましょう。
歯にはとてもたくさんの重要な役割があり、親知らず以外の歯は、1本でも失ってしまうと全身に大きな影響を及ぼしてしまいます。
別に歯なんて1本や2本無くなったって、ものが噛めればいい、右がダメなら左があるさと言った考えでは、いずれ全身のどこかに歪みとなって現れて来る可能性があります。
歯はそれぞれ生えている場所によって、役割が細かく分化されています。
まず前歯ですが、前歯はなんと言っても表情や容姿の魅力に大きく関わる存在ですよね。
ニッコリ笑った時に、真っ先に目に留まるのが前歯です。
その他にも、前歯には発音をコントロールする役割があり、正しい空気の流れを作るという働きもあります。
そして、食べる時には奥歯ほど強い力はかかりませんが、食べ物を噛み切るという役割があります。
うまく噛み切ることが出来ないと消化不良の原因にもなりますので、とても大切な役割ですね。
前歯の両隣にあるのが犬歯です。
糸切り歯とも言われますが、裁縫をする時にこの歯に引っ掛けて切っていた事から名前が付きました。
実は犬歯にはとても太く長い歯の根があり、何かが触れた時の刺激にとても敏感に働く歯でもあります。
犬歯が失われると、噛み合わせの位置がズレ、咀嚼のバランスが大きく狂うことが分かっています。
そして食べ物をすり潰す力を持つのが臼歯です。
臼歯には第一大臼歯、第二小臼歯、第二大臼歯とがありますが、この部分はしっかりと噛む力を支える大事な存在で、失った場合、そのまま放置しておくと、他の歯の位置まで狂わせやすい歯です。
生えてからずっとすり合わせる動作を幾度となく繰り返す歯なので、どうしても摩耗が激しくなります。
年齢と共に一番失われやすいのが第二小臼歯という統計がありますが、ここから部分入れ歯になる人が最も多いかもしれませんね。
歯は左右対象に、それぞれ異なる形を持ち、異なる大きさを持ち、役割をデリケートに分担しながら生命を支えるために存在しています。
どこかの歯の代わりを他の歯に負わせてしまうことは、実は出来ないのです。
唯一例外なのは親知らずで、この歯だけは食生活の変化にともなって退化の過程にありますので、正常に生えて来なかった場合には抜歯の選択肢が優先されます。
その他の歯は、もし失うようなことがあれば、速やかに代わりとなる人工歯を入れて機能を保って下さい。
となりの歯があるから良い、というわけにはいかないのです。