入れ歯も自分の歯も毎日洗うのは同じです
入れ歯もケアしましょう!
入れ歯にしたのだから、もう面倒な歯磨きからは解放された!そう思うのは早いですよ。入れ歯も自分の歯も同じように、お手入れが大切です。入れ歯をきれいに保っておかないと、自分の歯と同様に食べかすや歯垢が付いて細菌が繁殖します。このような入れ歯を使っていると、お口の中にトラブルが発生しやすくなります。
どのようなトラブルが起こるかというと、口臭や口内炎が起こりやすくなります。また入れ歯が変色するといったデメリットもあります。お口のトラブルを防ぎ、新品の状態で長く使うためにも、自分の歯と同じようにしっかりとケアしましょう。50代から入れ歯を利用する人もいらっしゃいますから、入れ歯は長く使い続ける人生のパートナーとなります。長期間にわたって快適に入れ歯を使うために、入れ歯の性質について知っておきましょう。
まず頭に入れておきたいのが、入れ歯は乾燥に弱いことです。入れ歯は乾燥すると変形してしまいます。せっかく自分にピッタリの入れ歯を作っても、乾燥させてしまうと形が変わって痛みの原因になったり、ぐらついたりします。入れ歯を外しているときは、水につけておきましょう。また、床や洗面台など硬いところに落とすと欠けたり、割れたりすることがあるので注意しましょう。
正しい入れ歯のケア方法
では、毎日の入れ歯のお手入れについてご説明していきます。
自分の歯と同様に、食後と就寝前に入れ歯をきれいにしましょう。入れ歯は必ず、お口から外して洗ってください。市販の歯ブラシなどを、自分の入れ歯専用の歯ブラシとして使いましょう。水で入れ歯を流しながら、歯ブラシで磨きます。洗面台に落とさないように、水を流しながら洗面器の中で磨くのもおすすめです。
このときに歯磨き粉は使わないようにしましょう。入れ歯に細かな傷ができて、その傷に細菌が入りやすくなるからです。また、力を入れすぎないことも大切です。力をいれてゴシゴシこすると、傷がつきやすくなります。
歯ブラシだけの掃除では、入れ歯についた細菌が心配ですね。細菌は、入れ歯専用の洗浄剤を使って除菌しましょう。入れ歯専用の洗浄剤を使っていれば、歯ブラシで磨く必要はないのではないですか?とよく聞かれるのですが、歯ブラシだけでも、入れ歯専用の洗浄剤だけでも不十分です。必ず毎食後の歯ブラシによる清掃と、入れ歯専用の洗浄剤によるこまめな除菌を併用しましょう。入れ歯専用の洗浄剤の使用は最低でも週に3回程度は行ってください。
また、眠るときは必ず入れ歯を外すことも大切です。眠っているときのお口の中は、細菌が繁殖しやすい環境になっています。このため入れ歯をしたまま眠ると、入れ歯に細菌が付きやすいのです。眠っている時間に、入れ歯を洗浄剤に漬けておくのがおすすめです。