入れ歯で食べにくい
入れ歯にしてから物が食べにくいという方はいらっしゃるでしょうか?
せっかく美味しく食事をするためのツールなのに、そのせいで食べにくいというのでは困ってしまいますよね。
どうして食べにくいのか、原因は人それぞれなので詳しく入れ歯の状態を拝見しなければ分かりませんが、考えられる理由についてまとめてみましょう。
まず、噛み合わせが合っていないようでは、食べにくいのは当然のことですね。
形状が合っていなかったり、高さが合っていなかったり、思い切りチカラを入れて噛むとどこかに痛みが出て噛めないという方もいらっしゃいます。
噛み合わせは口の中だけでなく全身にも大きな影響を及ぼしていて、歩行や身体の歪み、痛みにも関係するほど重要なものです。
食事だけの問題ではないので、噛み合わせの調整は何よりも大事なポイントです。
中には、自前の歯で悪い噛み合わせを長年続けていらっしゃったことが原因で、正しい噛み合わせに不自由を感じてしまっている場合もあります。
そうした場合は少しずつ調整する必要があるので、当院では治療用の入れ歯を使っていただきながら徐々に慣れていただく場合もあります。
または、食べているときに入れ歯が外れてしまって食べにくいという場合、入れ歯が合っていない状態ですので、調整が必要です。
昔作ったままの入れ歯を使い続けていると、入れ歯がすり減って来たり、自分の歯茎が痩せて来たりすることで外れやすくなる場合もあります。
修理することで改善出来る場合もありますし、作り直しが必要な場合もあります。
フィットはしているのだけれど、どうしても食べにくいと感じてしまう場合は、入れ歯のサイズや形状がご本人にとって大きな違和感になっているというケースもあります。
例えば上あごを分厚い義歯床が覆ってしまっているような入れ歯の場合、風味や温度が伝わらず、食事がしにくくなる場合があります。
喉の奥のほうが圧迫される感じがして物が飲み込みにくいと感じていらっしゃる方も多く、その場合には義歯床がとても薄い金属で出来ている入れ歯などをお勧めする場合もあります。
食べ物の味が伝わりにくくなると、すべてのものを食べにくいと感じてしまうこともあります。
是非風味を味わえる入れ歯にしたいですね。
入れ歯で満足の行く食事が出来るようにするにはいくつか方法があります。
原因を追求して適切な対処をすれば、自前の歯と遜色ない食生活を楽しむことも可能かもしれませんね。