蕨市の入れ歯を作りたいとお考えの方に
蕨市と言えば中山道の蕨宿としても有名な都市で、古くから非常に栄えていた土地です。
なんと蕨市が成年式を行っていたものが後の成人式につながったと言われているそうで、そんな文化的なルーツも持っている土地なんですね。
埼玉県の中央地域で、数多くの地区とつながりのある場所です。
栄えた江戸時代を思わせる建物も多く情緒豊かですが、同時に超高層ビルが並ぶ都会でもあります。
この蕨市は、とても人口密度の高い地域として有名なんですね。
そして海外の方々も昔から多く住まわれている国際色豊かな土地でもあります。
アメリカやドイツと姉妹都市関係や友好都市提携を結んでいて、埼玉県の中でもなかなか興味深い地域です。
歴史的な話で言えば、入れ歯の歴史もかなり古くからあります。
蕨宿の栄えた江戸時代で言えば、将軍徳川家康が入れ歯を使っていたという記述が歴史書にあることも良く知られています。
どんな入れ歯だったかと言えば、ベースは木製で、櫛などの加工にも使われる堅いツゲの木を削って作られていたようですね。
ツゲは抗菌作用が高いと言われているので、口の中に入れても衛生的だとされていたようです。
ユニークなのはその木のベースに括りつけた義歯が義歯ではなく、本物の人の歯だったという点です。
土台を作る技術はあっても、審美に優れた人間の歯に似せたものを作り上げる技術まではまだ無かったのでしょう。
自分の抜けた歯である場合もありますし、他の人の歯であった場合もあるようです。
ただそれは前歯だけで、奥歯はしっかり噛み締めるために金属の釘だったようですね。
さすがに糸で縛り付けただけの前歯で、物を噛み千切ることは出来なかったようです。
同じ時代のヨーロッパでは、入れ歯はなく、食べ物のほうを粉砕して飲み込むように食べていたようです。
実は入れ歯の技術の歴史からすれば、日本のほうが西洋よりもずっと早かったわけです。
その差は約200年ほどあったと言われていますから、さすがは日本の職人と言うべきでしょう。
もちろん庶民が手に入れられるようなものではなく、身分の高い人だけが使う高級品だったわけですが、堅いツゲの木を精密に加工する技術を持っていたのは、仏師だったとされています。
入れ歯は昔から高級品であり、一人ひとりに合わせて作られた完全オーダーメイドの芸術品だったわけです。
その点は、決して現代でも変わりはないと思われますね。
しっかり噛んで食べられること、口元からは美しい前歯が見えることは、古来からとても大事な事なのです。