歯医者さんに遠慮なく聞こう
わからないことは聞いていい
入れ歯のことで聞きたいことがある時がありますよね。でも、こんなこと聞いたら文句を言っていると誤解されないからとかいろいろ考えると聞くのが億劫になりますね。また、患者は医者に全部任せていればいいという古い考えの歯医者さんだと、聞きにくいということもあります。でも、現在ではインフォームドコンセントというのが普通で、医者は患者の要望や質問をよく聞いて治療について説明し、同意を得た上で治療を行うことになっています。ですから、わからないことがあったらきちんと聞いて同意した上で治療をしてもらうのがいいですね。
よくあるご質問とその答え
Q:自費で作る入れ歯と保険で作る入れ歯の違いは何ですか?
A:1つは製造工程です。自由診療の入れ歯は製造工程が52であるのに対して、保険でできる入れ歯は23しかありません。費用は保険で作るほうがかなり安く済みます。自由診療の入れ歯のメリットは、ご自身に最も合った、色や形を選ぶことができるということです。歯肉部は汚れが付きにくく、入れ歯の装着感もいいです。義歯床は金属を使用して装着感を高めることができ、維持装置(留め金)が残っている歯に不必要な負担をかけることがありません。種類によっては留め金が全く見えないものもあります。
一方、保険で作る入れ歯の場合は、入れ歯の種類が限定されているので色や形の点で残っている歯とのバランスが悪くなることもあります。歯肉部は汚れが付きにくく装着感もよくなっています。義歯床は割れにくいように厚くしてあるので、熱さや味覚を感じにくいというデメリットがあります。また、歯の状態によっては義歯装置(留め金)が見えることがあります。
Q:入れ歯はすぐにできますか?
A:入れ歯が出来上がるまでには一定の時間が必要になります。出来上がるまでの流れをご説明しますね。くろさき歯科では患者様に最も合った入れ歯を完成させるために最初の診査・診断の際にご要望をお聞きします。入れ歯を作り直したいという方なら、現在の状態についてお伺いします。お話をお聞きした上で、治療方針や費用などについてご説明し、同意をいただけたら治療が始まりますが、この時お試し入れ歯を使っていただきご要望を伺います。
それから仮入れ歯を製作して実際に日常で使っていただき、合わない部分などを微調整していきます。十分ご納得いける状態になったら本入れ歯を作ります。これで完成ですが、3~6ヶ月毎にメンテナンスを行ってさらにピッタリするように調整していきます。良い入れ歯は歯科医との共同作業です。わからないことは遠慮なくお聞きくださいね。