入れ歯が辛いと感じる原因とは?【さいたま市浦和の歯科医師監修】
入れ歯が辛いとおっしゃるのは、入れていて痛いということでしょうか?苦しいということでしょうか?
口の中に常に辛いものが入っているというのは、あまりにもひどい状況です。
一刻も早く歯科医院に行って、改善されることを強くお勧めします。
入れ歯の辛さで少なくないのは嘔吐反射です。
つまり、入れ歯を入れると吐き気が止まらなくなる、ということです。
これは入れ歯のサイズなどが口腔内に合っていない状況の典型例ですね。
ほとんどの方が上顎の義歯床が口の奥のほうに当たっていて、それが刺激となって吐き気が起こってしまっているのが原因です。
これは、入れ歯を作ってすぐには起こらなくても、歯茎が痩せて来たり口腔内の状態が変わったりすることで入れ歯の当たり具合が変化して、急に吐き気が出て来るようになる場合もあります。
これは辛い状況ですね。
お使いの入れ歯にもよりますが、もしかしたら床の部分を削るだけで調整が可能かもしれませんから、まずは歯科医院で相談して下さい。
入れ歯が辛いという具体的な感覚をお持ちの方以外にも、何故か入れ歯を使うと身体が辛いと感じられる方もいらっしゃいます。
胃腸の調子が悪い、肩が凝る、頭痛がする、アゴが痛いなどの体調不良や、歩行などの身体のバランスに至るまで、入れ歯が原因で辛い不定愁訴が起こっているケースもあるのです。
これらはおそらく、「まさか入れ歯のせいではないだろう」と思われる不調だと思いますが、口の中は全身のバランスにとても密接に関係しています。
「言われてみれば入れ歯を使っている時に身体が辛くなるな」とか、「随分長い間入れ歯のメンテナンスを受けていないな」と思われる方は、定期検診として入れ歯を作られた歯科医院へ行ってみて下さい。
その他には、まったく別の審美的な観点で入れ歯を使うのが辛いと感じていらっしゃる方もいるでしょう。
口を開けると入れ歯が見えてしまうのが困るという方は、付けているのがわからない種類の入れ歯に作り直すというのも一つの手段です。
また、何を食べても美味しくない、味がしないという方は、金属の床部分にメッシュ状の極小の穴が無数に空いた入れ歯に変えることで、風味そのままに楽しく食事が出来るようになります。
入れ歯は自分が快適に生活するために使いこなすべき道具なのですから、まさか自分のほうが入れ歯に合わせなければいけないなんて、そんな不条理な状態を放っておいてはいけません。
辛い入れ歯は辛くない入れ歯に変えましょう!