入れ歯は何歳から必要?年齢より大切な“歯の状態”と治療の選択肢

入れ歯が必要になるのは何歳から?
「入れ歯は高齢者のもの」というイメージを持つ方は少なくありません。
しかし実際には、入れ歯の必要性は年齢だけでは決まりません。厚生労働省のデータによると、45歳から54歳の方の平均残存歯数は約27本となっており、この年代から徐々に歯を失う方が増え始めます。55歳から64歳では約24本、65歳から74歳では約21本と、年齢を重ねるごとに残存歯数は減少していきます。
平均的には60歳前後で入れ歯の使用が増える傾向にありますが、これはあくまで統計上の数字です。実際には、30代や40代で部分入れ歯が必要になる方も珍しくありません。重要なのは「年齢」ではなく、「歯の状態」なのです。
入れ歯が必要になる3つの主な原因
歯周病による歯の喪失
入れ歯が必要になる最大の原因は歯周病です。
厚生労働省の調査では、歯を失う原因の約37%が歯周病によるものとされています。歯周病の恐ろしい点は、かなり進行するまで自覚症状が少ないことです。起床時の口のネバつき、歯磨き時の出血、歯肉の腫れなどの症状が現れた時には、すでに病状が進行している可能性があります。
令和4年度の歯科疾患実態調査によると、65歳から74歳では56.2%、75歳以上で56.0%の方が4mm以上の歯周ポケットを有しており、全体では58%の方が歯周病のリスクを抱えています。注目すべきは、15歳から24歳の若年層でも約2割が歯周ポケットを持っているという事実です。
虫歯の放置と進行
虫歯も歯を失う大きな原因の一つです。
約29%の方が虫歯が原因で歯を失っています。虫歯を長期間放置すると、治療が困難になり、最終的には抜歯以外の選択肢がなくなってしまうケースがあります。歯の溝が黒くなっている、冷たいものがしみる、デンタルフロスが引っかかる、噛むと痛い・・・こうした症状を感じたら、早めの受診が大切です。
外傷による歯の破折
交通事故や転倒などによる外部からの衝撃も、歯を失う原因となります。約18%の方が歯の破折により歯を失っています。特に前歯は傷つきやすく、綺麗に抜けた場合は植え直すことも可能ですが、折れてしまった場合や歯周病で骨が弱っている場合は、元通りにするのが困難になります。

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噛みにくさや話しづらさは、入れ歯を見直すサインかもしれません。入れ歯を検討すべき代表的な3つの目安をわかりやすく解説します。
若い世代でも入れ歯が必要になることがある

入れ歯に年齢制限はありません。
実際、30代や40代で部分入れ歯が必要になる方も存在します。主な原因は、重度の虫歯や歯周病の放置、外傷による歯の欠損などです。仕事の忙しさから定期検診を受ける機会を逃し、口腔内のトラブルを放置してしまうと、抜歯が必要な状態にまで至ることがあります。
若い世代で入れ歯を付けることには心理的抵抗があるかもしれません。しかし、欠損をそのままにしておくと、周囲の歯に大きな負担がかかり、さらに歯を失うリスクを高めることにもつながります。早い段階で適切な治療を受け、必要であれば入れ歯を装着することで、逆に将来にわたって多くの歯を守ることにもなるのです。
若い時期は歯肉の土手部分がしっかりしているため、入れ歯の安定性も高くなります。また、適応能力が高い若い時期に入れ歯を始めることで、慣れるまでの時間を短縮できるというメリットもあります。
入れ歯にならないための予防対策
定期的な歯科検診の重要性
入れ歯を必要とする年齢を遅らせるためには、日々の予防が不可欠です。
歯周病は日本人の歯を失う最大の原因とされており、歯周ポケットのケアや歯石除去、定期的な歯科検診が何よりも重要です。歯周病は痛みが少ないまま進行する場合があり、気がついたときには歯を支える骨が溶けてしまっていることもあります。
日常的な口腔ケアの徹底
毎日の歯磨きはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシの使用も効果的です。食生活にも注意が必要で、糖質の摂取を控えめにし、バランスの取れた食事を心がけることで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
8020運動(80歳で20本以上の歯を保持すること)の達成率は、令和4年度の調査で51.6%となっており、前回の平成28年から微増しています。これは、予防意識の高まりと定期的なケアの効果を示しています。
くろさき歯科の入れ歯治療へのこだわり

50種類以上の入れ歯から最適な選択を
くろさき歯科では、「痛くない・外れにくい・しっかり噛める入れ歯」を追求しています。
金属床義歯、ノンクラスプデンチャー、シリコン義歯、ミラクルデンチャーなど、50種類以上の入れ歯設計パターンの中から、一人ひとりのお口の状態や生活スタイルに合わせて最適な方法を提案しています。30年以上にわたり入れ歯治療に携わってきた臨床経験が豊富である院長が、診療・設計を担当しています。
2段階方式による精密な入れ歯製作
当院では、いきなり本入れ歯を作らず、まず治療用入れ歯で噛み合わせや口の筋肉バランスを整えます。
その後、本入れ歯を作製する2段階方式を採用しています。この工程により、入れ歯安定剤に頼らずに済む、ぴったりフィットする入れ歯を実現しています。「装着してすぐになじむ」「食事中にズレない」と多くの患者さまから評価をいただいています。
チーム医療による総合的なサポート
虫歯・歯周病・矯正・入れ歯のすべての分野に臨床経験が豊富な歯科医師が在籍しています。
歯を抜く前の診断から残すための治療、噛み合わせまでをチームでサポートしており、他院に通うことなく、すべての治療を院内で完結できます。また、20年来の信頼関係を築いた技工所と連携し、噛み合わせを重視した精密な入れ歯を製作しています。
全身の健康まで考えた治療アプローチ
噛み合わせは全身のバランスに深く関わっています。
当院では、治療前後に姿勢撮影を行い、入れ歯による体のバランス改善を「見える化」しています。肩こりや腰痛、頭痛などの改善を実感される方もいらっしゃいます。さらに、国家資格を持つ管理栄養士・公認心理士・整体師がチームで連携し、「食べる・動く・眠る」をトータルで支えることで、お口の健康だけでなく全身の健康づくりをサポートしています。
入れ歯治療における安心のサポート体制

修理・再調整で長く使える入れ歯
入れ歯を落としたり、顎の形が変わったりしても、修理・再調整・リフォーム対応が可能です。
修理期間中も代替の入れ歯(スペア義歯)を使用できるため、「入れ歯がない期間」がなく、安心して過ごせます。また、当院の入れ歯はお口の機能を回復させる役割も果たすため、夜間も外さずに装着でき、「寝る時に外したくない」「外した顔を見られたくない」という方にも好評です。
抜歯と並行した入れ歯製作
抜歯してから入れ歯を作るまで時間が空くと、「歯がない期間」ができてしまいます。
当院では、抜歯と並行して入れ歯製作を進行し、お口の機能を損なわずに快適な治療を行うことができます。これにより、日常生活への影響を最小限に抑えながら、スムーズに治療を進めることが可能です。
カウンセラーによる心のサポート
治療中の不安や疑問点は、カウンセラーがサポートいたします。
初めての入れ歯でも安心して治療を進めていただけるよう、一人ひとりのペースに合わせて丁寧にご説明します。入れ歯を使い始めたばかりの頃は、違和感や痛みを感じることもありますが、そんなときもカウンセラーが不安や疑問に丁寧に対応し、徐々に慣れていく過程も一緒にサポートします。
まとめ:年齢ではなく、歯の状態に合わせた治療を
入れ歯が必要になる年齢に明確な基準はありません。
平均的には60歳前後から使用が増える傾向にありますが、30代や40代で必要になる方も珍しくありません。重要なのは「年齢」ではなく、「歯の状態」です。歯周病、虫歯、外傷など、さまざまな原因で歯を失う可能性があり、若い世代でも油断はできません。
入れ歯を必要とする年齢を遅らせるためには、日々の予防と定期的な歯科検診が不可欠です。しかし、もし歯を失ってしまった場合でも、適切な入れ歯治療を受けることで、食事や会話、笑顔を取り戻すことができます。
くろさき歯科では、30年以上の経験を持つ歯科医師が、一人ひとりのお口の状態や生活スタイルに合わせて、50種類以上の入れ歯パターンの中から最適な方法を提案しています。治療用入れ歯で噛み合わせを整えてから本入れ歯を作製する2段階方式により、痛みがなく、見た目も自然で、しっかり噛める入れ歯を提供しています。
「入れ歯は噛むための道具ではなく、人生を楽しむための一部」――この理念のもと、埼玉だけでなく、遠方から来院する方にも「くろさき歯科にして良かった」と思っていただける治療を目指しています。
お口の悩みを抱えている方は、年齢に関わらず、ぜひ一度ご相談ください。あなたにぴったり合う入れ歯で、もう一度おいしく食べられる、笑顔になれる毎日を取り戻しましょう。
院長・監修医師
黒崎 俊一(kurosaki syunichi)

歯学博士/日本補綴歯科学会「専門医」
経歴・資格
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1987年(昭和62年) 日本大学歯学部 卒業
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1992年(平成4年) 日本大学大学院 歯学部 補綴専攻 修了・歯学博士取得
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1996年(平成8年) くろさき歯科 開院(当院開業)
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日本補綴歯科学会認定「専門医」/日本歯科審美学会会員/日本矯正歯科学会会員
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日本大学歯学部 兼任講師として教育にも従事







