知らないと損する部分入れ歯の最新情報と選択基準

部分入れ歯とは?基本的な理解から始めましょう
部分入れ歯は、数本の歯が失われた際に使用する入れ歯のことです。失った歯の機能を回復させるだけでなく、残っている歯を守る重要な役割も持っています。
「たった1〜2本の歯が無くなっただけだから放っておいても大丈夫」と思っていませんか?
実はそれが大きな間違いなのです。歯が1本でも失われると、噛み合わせのバランスが崩れ、残りの歯に過度な負担がかかります。その結果、顎関節症や肩こり、頭痛などの全身症状を引き起こすことも少なくありません。
部分入れ歯は、残っている健康な歯に金属のバネ(クラスプ)を引っかけて固定するタイプが一般的です。しかし、2025年現在では、見た目や使い心地を改善した様々な種類の部分入れ歯が登場しています。
特に注目すべきは、バネを使わないノンクラスプデンチャーや、柔らかいシリコン素材を使用した部分入れ歯です。これらは審美性や装着感が大幅に向上しています。
2025年最新!部分入れ歯の種類と選び方
部分入れ歯は大きく分けて「保険適用の入れ歯」と「自費(保険外)の入れ歯」に分類されます。それぞれの特徴と選ぶ際のポイントを解説します。
保険適用の部分入れ歯
保険適用の部分入れ歯は、金属のバネ(クラスプ)が特徴的です。費用が抑えられる一方で、見た目や使い心地に課題があります。
保険適用の部分入れ歯の主な特徴は以下の通りです。
- レジン床義歯:プラスチック製の床と金属のバネを使用した一般的なタイプ
- 金属床義歯:金属のフレームを使用し、レジン床より薄くて丈夫
- 費用目安:3割負担で約5,000円〜30,000円程度
保険適用の入れ歯は費用面で優れていますが、金属のバネが目立つことや、装着感に違和感を感じる方も少なくありません。また、長期使用による劣化も早い傾向にあります。
自費(保険外)の部分入れ歯
自費の部分入れ歯は、見た目や使い心地、耐久性を重視した高品質な入れ歯です。2025年現在、特に注目されているのが以下のタイプです。
- ノンクラスプデンチャー:金属のバネを使わず、柔軟性のある樹脂で作られた入れ歯。審美性に優れています。
- マグネットデンチャー:磁石の力で固定する入れ歯。装着感が自然で違和感が少ないのが特徴です。
- シリコン入れ歯(コンフォート・デンチャー):歯肉と接触する部分にシリコンを使用し、装着感と吸着力が向上しています。
- テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯):残っている歯に金属の冠をかぶせ、その上から入れ歯を装着するタイプ。安定性が高く、残存歯を守る効果があります。
自費の部分入れ歯は費用が高くなりますが、見た目や使い心地、耐久性など多くの面で優れています。特に50代、60代の方には、残った歯を守りながら快適に使用できるテレスコープ義歯がおすすめです。
部分入れ歯とインプラントの比較〜どちらを選ぶべき?
歯を失った際の選択肢として、部分入れ歯とインプラントがあります。どちらが自分に合っているのか、比較してみましょう。
部分入れ歯のメリット・デメリット
部分入れ歯には以下のようなメリットがあります。
- 外科手術が不要で体への負担が少ない
- インプラントと比べて費用が抑えられる
- 治療期間が比較的短い
- 骨の状態に関わらず装着可能
一方で、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。
- 装着感や違和感がある場合がある
- 噛む力がインプラントより弱い傾向がある
- 定期的な調整やメンテナンスが必要
- 保険適用の場合は見た目に課題がある
インプラントのメリット・デメリット
インプラントには以下のようなメリットがあります。
- 天然歯に近い噛み心地と見た目
- 周囲の歯に負担をかけない
- 骨の吸収を防ぐ効果がある
- 長期的な安定性が高い
一方で、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。
- 外科手術が必要で体への負担がある
- 費用が高額(1本あたり30〜50万円程度)
- 治療期間が長い(通常3〜6ヶ月以上)
- 骨の状態によっては追加処置が必要
- 喫煙者や糖尿病患者など、リスクが高いケースがある
どちらを選ぶかは、ご自身の口腔内の状態、年齢、予算、生活スタイルなどを総合的に考慮して決める必要があります。
私の臨床経験からお伝えすると、50代、60代の方で複数の歯を失っている場合は、インプラントと部分入れ歯を組み合わせる方法も効果的です。例えば、奥歯にインプラントを埋入し、そこに部分入れ歯を支える支柱として活用する方法などがあります。
部分入れ歯の快適な使用のためのポイント
部分入れ歯を快適に使用するためには、いくつかのポイントがあります。日常生活での注意点やケア方法を解説します。
部分入れ歯の装着と慣れるためのコツ
新しい部分入れ歯に慣れるまでには、通常1〜2週間程度かかります。以下のポイントを意識すると、スムーズに慣れることができます。
- 最初は柔らかい食べ物から始め、徐々に硬いものへ移行する
- 小さく切った食べ物を左右均等に噛む習慣をつける
- 会話の練習をして発音に慣れる(特に「さ行」「た行」)
- 違和感や痛みがある場合は無理せず歯科医院で調整を受ける
入れ歯に慣れるまでの期間は個人差がありますが、根気強く続けることが大切です。どうしても慣れない場合は、入れ歯の設計や材質を見直す必要があるかもしれません。
部分入れ歯のお手入れ方法
部分入れ歯を長持ちさせるためには、適切なお手入れが欠かせません。
- 毎食後に流水で洗い流し、食べかすを取り除く
- 専用の入れ歯ブラシを使用して、丁寧に磨く
- 洗浄剤を使用する場合は、入れ歯の素材に適したものを選ぶ
- 就寝時は外して、水または専用の洗浄液に浸けておく
- 定期的に歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを受ける
特に2025年現在では、シリコン素材を使用した入れ歯が増えています。シリコン入れ歯は汚れが付着しやすいため、専用の洗浄剤を使用することをおすすめします。
また、部分入れ歯を使用している方は、残っている自分の歯のケアも非常に重要です。入れ歯を支える歯が失われると、入れ歯自体の安定性も損なわれてしまいます。

くろさき歯科の部分入れ歯治療の特徴
当院では、患者様一人ひとりのお口の状態や生活スタイルに合わせた最適な部分入れ歯をご提案しています。
お口全体・身体全体を考えた総合的アプローチ
部分入れ歯の治療において最も重要なのは、単に失った歯を補うだけでなく、お口全体の健康を考えることです。当院では以下のような総合的なアプローチを行っています。
- 残存歯の健康状態の精密検査と治療
- 噛み合わせのバランス調整
- 顎関節の機能評価
- 全身の姿勢や筋肉のバランスチェック
- 食生活や生活習慣のカウンセリング
特に噛み合わせは全身の健康に大きく影響します。当院では、整体師や臨床心理士、栄養士と連携し、お口だけでなく全身の健康をサポートする「第三世代の歯科治療®」を提供しています。
2段階の入れ歯製作で満足度の高い部分入れ歯を実現
当院の部分入れ歯治療の大きな特徴は、「仮の入れ歯」から始める2段階方式です。
まず仮の入れ歯(治療用義歯)を作製し、実際に使用していただきます。その使用感や見た目、機能性などのフィードバックをもとに、本入れ歯の設計に反映させていきます。
この方法により、「思っていたのと違う」「使いにくい」といった不満を大幅に減らし、患者様の満足度の高い部分入れ歯を実現しています。
また、当院院長は日本補綴学会認定の補綴専門医として、入れ歯治療において豊富な経験と高度な技術を持っています。患者様一人ひとりに最適な入れ歯をご提案できることが当院の強みです。
部分入れ歯に関するよくある質問
部分入れ歯の寿命はどのくらいですか?
部分入れ歯の寿命は、使用する材質や使い方、お手入れの状態によって大きく異なります。一般的に、保険適用の部分入れ歯は3〜5年程度、自費の高品質な部分入れ歯は5〜10年程度とされています。
ただし、適切なケアと定期的なメンテナンスを行うことで、さらに長持ちさせることも可能です。当院では、入れ歯が破損した場合でも修理や調整を行い、できるだけ長く使用できるようサポートしています。
部分入れ歯は痛みますか?
新しい部分入れ歯を装着した直後は、違和感や軽い痛みを感じることがあります。これは通常、1〜2週間程度で慣れていくものです。
しかし、強い痛みや違和感が続く場合は、入れ歯の調整が必要です。無理に我慢せず、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。当院では、患者様の声をしっかりとお聞きし、快適に使用できるよう丁寧に調整を行っています。
部分入れ歯とインプラント、どちらがおすすめですか?
これは患者様の口腔内の状態、年齢、予算、生活スタイルなどによって異なります。
インプラントは天然歯に近い使用感が得られますが、外科手術が必要で費用も高額です。一方、部分入れ歯は外科手術が不要で費用も抑えられますが、装着感や噛む力ではインプラントに劣る面があります。
当院では、患者様一人ひとりの状況に合わせて最適な選択をご提案しています。特に、「高額なインプラント、その前に進化していく入れ歯という選択肢があります」という考えのもと、最新の入れ歯技術を取り入れた治療を提供しています。
まとめ:あなたに最適な部分入れ歯を選ぶために
部分入れ歯は、失った歯の機能を回復させるだけでなく、残っている歯を守り、全身の健康を維持するために重要な役割を果たします。
2025年現在、部分入れ歯の種類や材質は多様化し、従来の金属のバネが目立つものから、見た目や使い心地を大幅に改善した最新の入れ歯まで、選択肢が広がっています。
特に注目すべきは、シリコン素材を使用した入れ歯や、金属のバネを使わないノンクラスプデンチャー、残存歯を守るテレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)などです。
部分入れ歯選びで大切なのは、単に見た目や価格だけでなく、お口全体の健康状態や生活スタイル、将来的な歯の状態なども考慮することです。
当院では、患者様一人ひとりに寄り添い、最適な部分入れ歯をご提案しています。「長持する歯で、もう歯科治療はくり返さない」という理念のもと、単なる対症療法ではなく、根本的な解決を目指した治療を行っています。
部分入れ歯でお悩みの方は、ぜひ一度当院の無料相談をご利用ください。専門医による丁寧な説明と、あなたに最適な治療プランをご提案いたします。
詳しくはくろさき歯科のウェブサイトをご覧いただくか、お電話でお気軽にお問い合わせください。
院長・監修医師
黒崎 俊一(kurosaki syunichi)

歯学博士/日本補綴歯科学会「専門医」
経歴・資格
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1987年(昭和62年) 日本大学歯学部 卒業
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1992年(平成4年) 日本大学大学院 歯学部 補綴専攻 修了・歯学博士取得
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1996年(平成8年) くろさき歯科 開院(当院開業)
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日本補綴歯科学会認定「専門医」/日本歯科審美学会会員/日本矯正歯科学会会員
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日本大学歯学部 兼任講師として教育にも従事







