50代で総入れ歯には抵抗があります

入れ歯は進化しています

歯周病などで総入れ歯にしなければならないとき、多くの患者さんが歯を失うことと、入れ歯を使用することの2点に精神的なショックを感じます。特に50代の若い世代の場合、自分が急に老け込んだように感じ、歯を失うこと以上に入れ歯に抵抗を感じる人が多いようですね。

これは入れ歯に対して、昔ながらの古いイメージしか持たれていないことも大きな原因ではないでしょうか。医療は日々進化しており、それは入れ歯に関しても同様です。総入れ歯に代わる治療としてインプラント治療もありますから、どちらを選択するべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。どちらが良いかは一概にいえないものの、入れ歯は非常に安全性が高い治療法であることが知られています。

インプラントは外科的な手術によって人工の歯根を顎に埋め込む大掛かりな治療です。このため費用も高いのが特徴です。また近年、インプラントで使われる人工歯根にはハイドロキシアパタイトという成分がコーティングされているのが一般的です。ハイドロキシアパタイトは人の歯と同じ成分をしているので、自分の歯と同じように歯周病になる危険があります。

またインプラントは高血圧や糖尿病、心臓疾患など、持病をお持ちの方にとってもリスクがあるので、誰もが行える治療とはいえませんよね。

誰もが安心して利用できる入れ歯

総入れ歯の場合はインプラントのような手術は不要ですし、保険適用範囲での治療も可能なので費用がそれほどかかりません。誰にでも負担の少ない、安全な治療法といえるでしょう。最近の入れ歯はさまざまな種類のものがあり、飲み物の温度がわからない、食べ物の味が損なわれるといった悩みを解消する入れ歯もあります。

また、お口にぴったりとフィットしてはずれにくく、食べやすい、話しやすい入れ歯が主流になっています。入れ歯は、自分にぴったりのものを作ることが何よりも大切です。合わない入れ歯を無理に使っていると、肩こりや頭痛の原因になりますし、しっかりと噛めないことによって認知症リスクが高まるともいわれています。

しかし自分に合った入れ歯があれば、インプラントのように歯周病の症状に悩まされる心配はありませんし、自分の歯と同様に食べられるようになりますよ。当院では入れ歯の専門医である院長、入れ歯専門技工士、噛み合わせ専門技工士の3人の入れ歯の専門家がチームを組んで、より安全で違和感のない入れ歯作りを行っています。

もはや入れ歯は、お年寄りの象徴ではありません。はずれにくく、噛みやすく、痛くない、人生を豊かにするパートナー。それが現代の入れ歯なのです。