50代女性の入れ歯の割合

年齢による永久歯の数の変化

赤ちゃんから子どもの頃は乳歯が生えており、成長するに従って乳歯が抜けて永久歯へと変わっていきます。そして12歳から14歳頃に、すべての歯が永久歯に変わるのが一般的です。親知らずを除いた永久歯の総数は28本。ほとんどの人が、40歳頃までは28本の永久歯を保っています。

しかし40歳を超える頃から歯を失い始める人が増えてきて、歯を失うスピードは50歳頃からどんどん加速します。このため40代・50代頃から、入れ歯を使う人が増えてくるのです。でも40代・50代はまだまだ元気で、若々しい人が多いですね。ですから自分の歯が永久に失われる……という感覚に実感が得られなかったり、ショックを感じたりする人は少なくありません。

厚生労働省が実施している歯科疾患実態調査から、2016年における女性の永久歯の平均数を年代別にみてみましょう。50~54歳で26.8本、55~59歳で25.9本となり、60~64歳で24.0本、65~69歳で21.7本、70~74歳で20.7本、そして75~79歳で17.6本、80~84歳で15.5本、85歳以上で9.5本です。

年齢を重ねるに連れて、加速度的に永久歯を失うスピードが速くなっていることがわかりますね。50代は永久歯28本のうち、26本前後がそろっているのが平均値といえますが、これはあくまでも平均値です。50代で総入れ歯の人もいます。

年代ごとの入れ歯の利用割合

では入れ歯の利用が増え始めるのは、何歳頃からなのでしょうか。同じく歯科疾患実態調査をみてみると、部分入れ歯利用者の割合は50~54歳で6.3%で55~59歳で10.6%、60~64歳で18.8%、そして65~69歳で31.0%、70~74歳で38.2%、75~79歳で41.7%、また80~84歳42.4%、85歳以上で46.3%でした。

総入れ歯利用者の割合は、50~54歳で0.9%、55~59歳で1.6%、60~64歳で4.0%、65~69歳で8.9%、70~74歳で14.7%、75~79歳で20.1%、80~84歳31.3%、85歳以上で46.3%となっています。入れ歯の利用率のデータでは男女別の割合は示されていませんが、男女ともに大差はないものと考えられます。50代でも数は少ないながら、部分入れ歯、総入れ歯を利用している人はいるわけですね。

まだまだ若いからという理由で入れ歯の装着や治療にためらいを感じる50代女性もいらっしゃるのですが、永久歯を失うとものが食べられない・食べにくいといった栄養上の問題が生じます。それだけではありません。口を開けるのが恥ずかしい、話しづらいといったコミュニケーションの問題など、さまざまなトラブルが発生します。快適に暮らすためにも、総入れ歯に対する理解を深めていただければと思います。「2018年現在」