奥歯の入れ歯の値段
奥歯は、残念ながら年月と共に失われやすい歯です。
人間には寿命はありますが、歯にもそれぞれ寿命があり、厚生労働省の調査によると歯の寿命のほうがどうやら人間の寿命よりも短いようなのです。
歯の平均寿命は50年から60年、その中で一番長持ちするのが前歯で、短命なのが奥歯です。
その差10年以上、これではどう考えても一番最初に奥歯を失う人が多くなるのは当然でしょう。
奥歯の寿命が短くなるのは、非常に重い加重が常にかかる位置にあるのが一番の理由です。
そして、前方にある歯のように噛み切る仕事ではなく、すりつぶす仕事をしているのも理由のひとつ。
上下の奥歯はお互いに身を削り、食べたものをすりつぶす毎日を送っています。
しかも現代人は何も食べていない時ですら食いしばりをして加重をかけている人も多いですから、多大なダメージを受けてしまうわけです。
1本失うと噛む力の3割から4割もを失ってしまう奥歯ですから、無くてはならない存在です。
厚生労働省の平成17年の調査によれば、部分入れ歯を初めて使う人の年齢は30歳から34歳が一般的な様子です。
まだまだ若いと思っている人に、例え部分的であっても審美性や機能性に欠けるイメージの入れ歯を使うのは抵抗があるかもしれません。
入れ歯治療を初めて受ける場合、値段がどれくらいなのかも気になるところでしょう。
入れ歯には保険診療と自由診療とがありますが、奥歯は人からはあまり見えにくいところにあるので、保険の入れ歯でいいと思われる方も多いかもしれませんね。
お口の中の状況にもよりますが、部分入れ歯の場合、保険診療なら5,000円くらいからが相場ではないでしょうか。
保険診療の入れ歯は、原則作成後6ヶ月間は作り直し不可となっています。
合わない場合の調整は保険が適用される可能性もありますが、費用は数千円から1万円程度掛かるのが相場でしょう。
これに比べて自由診療はもっと値段がアップします。
ただし、目立つ金属の素材を他の素材にするなど、審美性を上げて装着感を良くする工夫も可能です。
状況によってはブリッジを選択する方法もありますが、ブリッジは両側の健康な歯を削るリスクがあります。
ブリッジは保険診療であれば費用は2~3万円、自由診療であれば20~30万円程度になります。
予算のことですから一概に言えませんが、安価だけれど外れやすい入れ歯を作るよりは、きちんとした性能に進化した質の高い入れ歯を選ばれることをお勧めします。
ベストな手段を見つけて下さいね。