入れ歯の歯科医の選び方

入れ歯 歯科医の選び方入れ歯を作られる際に悩まれるのは、歯科医の選び方かもしれません。
医療である以上、理想はどこで作っても同じであるべきなのですが、実際のところは保険診療ではとても満足の行く入れ歯を作ることは難しく、自由診療となると歯科医の技術や得意不得意が影響することは事実です。
大事な歯の機能を取り戻すのだから、絶対に歯科医選びは失敗したくない!と思われるのは当然のこと。
基準としては、補綴の専門医を探されるのが一番良いと思いますが、残念ながら日本全国でも専門医の数があまり多くないのが、さらに歯科医選びを難しくしていることは否めません。

まず大前提として、「いい歯科医の選び方は?」と聞かれたら、知識と実績をたくさん持っていて、真摯に医療に取り組んでいる歯科医を選ぶこと、という答えになるでしょう。
入れ歯は人工物ですから、材料についても生理学的についても十分な専門知識が必要です。
そして、何より患者さまの心理についても考えられる配慮が必要です。
その方の「歯」を作るわけですから、お仕着せでいいはずがありません。
日本人は奥ゆかしく、ちょっとのことでも我慢してしまう方が多いですし、ご高齢の方ほどそうした傾向が強いですから、少しの違和感でも話しやすい環境を作ることも大事です。
また、使っているうちにお口の中の状況は変わって来ますから、ある程度の期間をかけて細かく調整を行う必要もあります。
患者さまと一緒に入れ歯を作り上げて行く姿勢が大事ですよね。

入れ歯 歯科医の選び方もう一つ、セカンドオピニオンやインフォームドコンセントなどと言いますが、違う見方に対して渋らないのもいい歯科医と言えるかもしれません。
セカンドオピニオンもサードオピニオンも構いません、という考え方が出来る歯科医院は安心ですね。
そして他の専門家の意見も聞いて、総合的に適切な入れ歯を作って行くことが良いと思います。

例えば当院では、入れ歯を作る際、補綴専門歯科医の院長だけでなく、噛み合わせ専門技工士や入れ歯専門技工士といったプロに実際に来て、患者さまとコミュニケーションを取りながら進めて行きます。
場合によっては他にも整体士、栄養管理士なども絡んで患者さまの全身を見て行きます。
歯科医が口の中だけを診ていれば、いい入れ歯が出来るわけではないんですね。
入れ歯全身と関わります。
そうした全身の健康面との関連も見ながら入れ歯作りを進めて行く方法は、違和感のない入れ歯を作る上でとても大切なことです。
そんな考え方も、ひとつ覚えておいていただくと良いと思いますよ。