入れ歯が割れる原因は?

入れ歯 割れる 原因入れ歯の割れる原因としては、様々な要因がありますが、何かしら通常の使用方法を超えた状況に置かれた、ということは間違いありません。
実際の診療の際は土台の樹脂の部分が割れたりひびが入る、折れるというケースが一番多いご相談になります。

「噛む力によって割れる」
意外なことに落としたりといったハプニングよりも、ご自身の噛む力で入れ歯そのものを破損してしまうこと、というのが入れ歯が壊れる原因で最も多い症例です。
一般的な総入れ歯であれば、下側義歯が壊れやすくなりますが、上下の噛み合わせによっても変わってきます。
ご自身の残存歯があり、その歯と噛み合わせる場合などは、作り物である入れ歯への負担が大きく、厚みのある上側の入れ歯でも、割れやひびで壊れることがあります。

噛める入れ歯というのは、本当ならばご自身にしっかりと合ったよい入れ歯です。噛み合わせが悪い入れ歯であればうまく力が伝わらずに割れる、ということもまずありません。

噛み合わせの際に「どの歯にどのくらいの力がかかるのか」そういった繊細な噛み合わせ具合を調整することも、歯科医・歯科技工士に求められる高度な技術でもあります。

しかし、どんなに技術があっても保険適用で作る入れ歯の素材では限界がありますので、できれば自費で作る入れ歯に使用できる金属など素材を使用する方が、噛み合わせと破損予防には有効なのです。

入れ歯 割れる 原因「入れ歯を落として割れる」
旅館やホテルなど旅先で洗面台や床に落として割れてしまった。普段と違う環境だったり、飲酒などもあり、手が滑って落としてしまったという症例も年間数件あります。
割れてしまうと修理ができる場合は修理費で済みますが、最悪作り直しになる可能性もあります。
また楽しい旅の途中、入れ歯が使えなくてはおいしい食事やおしゃべり、カラオケや記念写真など、どれも気後れして心から楽しめなくなってしまいますよね。
旅先での入れ歯ケア、普段よりも気を付けて行うように心がけてくださいね。

「入れ歯を踏んで割れる」
食後にちょっと外してテーブルに置き、何かのはずみで床に落ちたことを気付かずに踏みつけて割れてしまうというケースもあります。金属のばねのついた部分入れ歯だと、足を怪我してしまうこともありますので、悲しみ2倍になってしまいますね。
見た目では折れや割れ、ヒビがみあたらなくても変形している可能性が高いため自分で修理しようとせずに作成した歯科医院、または他院作成でも修理ができる歯科医院に早めに相談しましょう。

しばらく歯医者に行っていないな、という方は、特に問題なくても一度歯科医院への受診をお勧めいたします。