入れ歯が合わなくなるのはなぜ?
入れ歯が合わなくなる
入れ歯をお使いのみなさん、噛み合わせの調子はいかがでしょうか?
毎日楽しく過ごされていますか?
好きなものを食べて、元気に活動されていますか?
歯の調子が狂うと日常生活の質も大きくダウンしてしまいます。
ぜひ、細かい点も気にしてあげてくださいね。
ところで「入れ歯が合わなくなる」というのは、残念ながら良く起きてしまうことですが、どうして合わなくなるのか、考えてみたことはありますか?
自分の口に合わせて作ったはずなのに、なぜいつの間にかグラグラしたり外れやすくなってしまったりするのでしょう?
いまさら成長するわけでもなく、顔のサイズが変わったわけでもないのに、変化が起こるのは謎ですよね。
原因はさまざまなのですが、多くは歯を支えていた歯茎の変化にあります。
歯が抜けた後の歯茎は、しばらくは歯があった状態と同じ形状をキープしているのですが、
支えるものを失った骨はだんだんやせ細って行きます。
それでも変化の速度はかなり遅いので、まっ平らになるまでには抜けてから約20年ほどかかるのですが、年齢が進むごとに入れ歯との設置面積が狭くなっていくので、しっかり固定するのが難しい状態になってしまうのです。
ご高齢の方は特に入れ歯を支える歯茎に変わるものが必要となりますし、歯茎だけで支えるのではなく、頬や舌など口の中全体のバランスをうまく使って固定する必要があります。
歯が抜けてから段階的にその時々の口の中の状態に合わせて調整する必要があるのは、そうした理由からなのです。
入れ歯がゆるくなると作り直さなくてはいけないのかというと、そういうことではありません。
ゆるくなった内部の裏打ちだけをして、そのまま、その入れ歯を使うという事ができます。
その場合、その場で裏打ちを直せるのか、入れ歯を何日かお預かりして修正するのかは状態によります。
この裏打ちも入れ歯に力を入れている歯科医院でしたら、通常対応してくれると思います。