保険の入れ歯と自費の入れ歯はどう違うのでしょう?
入れ歯が保険適用になるかどうかは製作工程でも変わる!
医療控除の対象となる入れ歯には、保険が適用となるものと自費となる入れ歯の2種類があります。保険がきく入れ歯と、そうでない入れ歯の違いは、製作工程にもあるのですね。保険がきかない自由診療の場合は52も工程があるのですが、保険診療の場合は23のみとなっています。国の制度を使っている保険治療においては、最低限となる工程でしか製作ができなくなっているのです。
自由診療となる治療では、さらに精度が高く優れた装着感を追い求められるので、手間も多くかかっているのですよ。それに、各過程で使われる材料や道具に関しても精度が高いものが使われている点も特徴となります。なので、保険が適用となるものよりも装着時に違和感もなく高い安定性が見込めるのですね。それだけでなく審美性に優れているのもポイントとなるでしょう。とは言え、自費の場合は治療期間が長くなりますし、高額になるケースもある点は覚えておくのが大事ですよ。
保険適用になる場合とそうでない場合の構造上の違いについて
自費で作る入れ歯の場合は、人工歯つまり天然の歯の代用となるものは、患者の方それぞれに一番マッチするように豊富な色や形状が用意されています。歯肉部という歯茎の代わりになる部分は、汚れがつきにくくて装着感も高くなっていますよ。要望に合わせた形態にも作れます。続いて、口の中の粘膜に密着している部分である義歯床は、金属を用いると高い装着感が得られますね。そして入れ歯を残りの自分の歯に固定する装置である維持装置に関しては、残りの歯に負担をかけることなく歯を長持ちさせられるのが魅力の1つです。中には、留め具が外から見えないために入れ歯をしているのがわかりにくい形状となっているものもありますよ。
次に保険が適用になる入れ歯のご紹介をします。こちらの人工歯は種類に限りがあるので、残りの歯の色や形のバランスが良くなくなってしまう可能性もありますね。歯肉部は汚れがつきにくく装着感は良いものの、バリエーションには制限がある点が難点です。義歯床については樹脂になるので金属と異なり割れやすいため、厚みのあるものが使われますよ。それに熱が伝わりにくい材質のため、食べ物の温度や味覚を感じにくくなる場合もあります。維持装置の留め具は、残りの歯を囲むようにして入れ歯を固定する仕組みです。歯の状態次第では、笑うと見えたり幾らかは口内で違和感を覚える可能性もありますね。