西浦和在住の患者様からのご相談「入れ歯が作れない」

dentist_01_07西浦和在住の方より「入れ歯が作れない」というご相談を受けました。

入れ歯はとても有効なツールですが、どうしても入れ歯が作れない状況というものもあります。
お一人おひとりによって様々な状況が考えられますが、比較的よくあるケースについて挙げてみましょう。

まず、患者様のお口の中の状況があまり良くない場合が挙げられます。
虫歯があるような場合や、歯ぐきの状況が悪い場合、歯周病などがある場合に、それを無視して入れ歯を作るということは有り得ません。
難しいのは歯ぐきの状況が悪い場合で、虫歯や歯周病は時間をかけて治療すれば改善の見込みがあるにしても、例えば歯が抜けた後に入れ歯を入れないままずっと放置されていたような場合には、土手が無くなり入れ歯を作ることが難しくなることもあります。
また、無理に合わない入れ歯を使い続けることで歯ぐきの状態が悪くなることもありますし、歯ぐきがデコボコしている場合もあります。
もちろん改善策は検討いたしますが、それでもどうしても難しい場合があるのは事実です。

その他には、インプラントを撤去した後にあごの骨が細くなり、入れ歯をはめられない状況になってしまうケースもあります。
インプラントというのは一般的に思われるよりも非常に大きな手術であり、最初にそれを選択してしまうと、後に取り返せる選択肢がほとんど無くなってしまう場合もあります。
骨や筋肉を少しずつでも付けて訓練すれば、もしかしたら入れ歯を作れるようになるかもしれませんが、ご本人の年齢や体質などもありますから、こればかりはわかりません。

staff_01_01まったく別の理由で言えば、保険診療で入れ歯を作った場合、半年間は原則入れ歯を作ることは出来なくなります。
ただ、これは保険診療での話であり、自由診療であればなんら問題ありません。
作ったばかりの入れ歯を無くしてしまったり、破損してしまったりした場合には、歯科医院に相談してみて下さい。

一番困るのは、入れ歯に関する専門知識を持っている歯科医が近くに無く、入れ歯が作れないというケースでしょう。
患者様のお口の中があまり良くない状態であっても、専門歯科医であれば出来得る限りの対処を行い、きちんと使える入れ歯を作ることも出来る可能性があります。
そうした技術の無い歯科医であれば、自分の手には負えないという意味で「入れ歯は作れない」とお伝えすることもあるかもしれません。
そうした場合には、少々通いにくい不便さがあったとしても、入れ歯の専門知識を持つ補綴歯科医のいる歯科医院を訪ねてみて下さい。